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骨董品のようで骨董品ではない美術工芸品

千葉県八千代市にて骨董品が大量にあるという事でお伺いさせていただきました。
部屋一面に様々な物が置かれています。


骨董品のようで骨董品ではない

ほとんどが骨董品ではなく、複製品や美術工芸品でした。
そしてほとんどがT社の製品でした。
銀座に店舗を構える等、大きく業績を伸ばした会社でした。

その後、通常の価格を高く設定し、割引しているかのように売る事で、
景品表示法に基づく再発防止命令の処置を受け、評価は下がり
販売不振により倒産してしまいました。

画材屋や印刷会社などが、70年代から80年代にかけて美術工芸により
売り上げを伸ばしましたが、
景気の衰退とともに美術工芸品は売れなくなりました。

近年では中国の富裕層で鉄瓶ブームが起こり価格が高騰しました。
日本人の工芸家による当時のレプリカ品が作られ高値で取引されていました。
ブームが落ち着き今はその価格も下がってきました。

高い技術で複製や工芸作家による作品が多いため、
興味の無い方は、骨董品の様に見えてしまいます。


複製品の価格と下落

これらの複製品でも買取はできます。
本当に高い技術で複製された版画等は高額になることがあります。

しかし今回、拝見させていただいた掛軸等は印刷工芸品で
箱や付属品は豪華でしたが、
中身は印刷工芸のためほとんど値段が付きません。

例えば12本でセットになる毎月送られてくる掛軸ですが、
現在一本当たりの販売価格は1,000円~2,000円程度。
当時の購入額はおそらくセットで20万円程だと思います。

わかりやすく言うと“ディアゴスティーニ”の方式で、
高額品のレプリカを販売していました。
そして全部そろえると特製の桐箱が付きます。

几帳面なかたで購入した物の金額をノートの書き残しておりましたが、
どれも目玉の出るような高額品。
毎月送られてくるシリーズは5パターン程ありました。

こういった物に高額の査定を出せる業者おりません。
ご遺族も私の出した査定額には表情を曇らせておりました。

私も以前、ディアゴスティーニの“Xファイル DVDコレクション”を
全巻集めましたが(当時10万円弱)、今の買取相場は良くて2,000円です。


高額購入の大型商品

大型沈香壺 飾り壺 高さ
中には大型沈香壺やキジ、銀鶏鳥等の剥製のガラスケースもありましたが、
震災の影響で欠けたり壊れていた物が多く、値段が付きません。

通常買取不可となりますが、これらの商品はアジアへの輸出が
可能なため引き取りをさせていただきました。
そもそもこれらの商品も市場価値はほとんどなく、
販売が禁止されている物もあります。

とはいってもガラスケース入りの剥製は当時10万円程していたので
納得するのは難しいですね。


買取は可能か?

ここまでマイナスイメージでしたが、買取は可能です。
それら商品でも欲しがる方はいます。

今回は買取価格150,000円で買取させていただきました。
なぜそこまで値段が下がったのかご説明させていただき
ご納得の上でお譲りいただきました。

業者によっては処分費用としてお金を取られたり
マイナス査定になる事も実際にあります。

骨董品に限らず趣味の物は相場があっという間に変わります。
値段があって無いような世界なので・・・。

しかし今はインターネットの普及により、より正確に査定をする事が
出来るようになりました。

ゴミだと思って捨ててしまう物の中にはお宝があります。
捨てる前にご相談ください。